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最近コモディティ化が甚だしいのが印刷業界だ。とりわけネットで注文を受けつけるいわゆるネット印刷業者については玉石混交を呈しつつも価格競争が激化している。

そんな状況の中、ネット注文を窓口とするネット印刷業者においては、価格や納期のスピードよりも、別の機能を提供することで差別化を目指す業者も少なからず出現してきた。

例えば、あるネット印刷会社では、ネットで受け付けたデータを電子化し、アマゾン等の電子書籍チャネルへ流通させるサービスを開始している。電子書籍または電子出版は、ビジネスとして今後非常な成長が期待されており、このような差別化は消費者の支持を集める可能性がある。

また、単に紙にコンテンツを出力して印刷するという印刷本来の機能のみならず、コンテンツそのものに価値を付加して差別化を図ろうとする動きも出てきている。カバーに独自の形状を持たせたり、あるいは最近はやりの3Dプリンターを使ってオリジナルのデザインを出力したりと、単に印刷の域を超えるケースが散見され始めている。

このように、単にネット印刷と称して事が足りる時代は終わりを迎えたということであろう。ネット印刷業界は、消費者の厳しい選別を乗り越え、次の次元に脱皮しようとしているのかも知れない。